写真と動画を1人で撮影する

写動(しゃどう)って?

コレまでの一眼動画はどう使われてきたのか?

一眼動画を取り入れたのはウェディング分野が早かったと思います。
それまでのビデオカメラだとシネマライクなキレイなボケを表現するのが大変で、安価な一眼動画システムのほうが構築しやすいから採用されたという経緯からビデオカメラマンが使用するケースが多いです。

それではフォトグラファー(スチルカメラマン)はどうでしょう。一眼レフカメラに動画機能がついて早10年以上が経ちますが、これといったアイデアを具体化した人がいたでしょうか?

最近はYouTubeなどで一眼の動画機能を使う人は多く見られるようになってきました。でもそれはあくまでビデオカメラの代わりです。

ワンマンオペレーションで写真と動画を撮影する時代がやってきた!

さて、ここからが今までありそうで無かったことを実現したお話になります。

自分がスクールフォト業界に入って、フィルムカメラ(35mm・中判)、デジタルカメラと変わっていきムービー機能がつき始めた頃、仕事先で出会ったネイチャー系カメラマンの方に、ムービーを撮っとくと面白いよ!と進められ、その時は富士山の宿泊体験学習だったのですが、少しだけ撮影しました。

まだその時点ではどんな形になるのかイメージも湧かなかったし、それよりもスナップ写真をたくさん撮ることの方が重要でした。販売用の写真ですし、卒業アルバムでも使用するので流れがわかる写真も押さえなければイケません。それにおおっぴらに録画しまーすと断ってやっているわけでは無かったので、被写体と距離感のある記録データでした。

最初はそんな感じで撮りためていき、とりあえず卒業アルバムの編集でバタバタしている時期に、自宅に帰ってから編集をし続け卒業式少し手前で完成させて先生に子供達と観てくださいって渡してました。
はじめの頃はスライドショーだと思われることが多く、卒業直前になってフルムービーだと気付いて慌てて子供達と観るケースが多かったので、実験3年目くらいからは3月に入る頃に完成させて観てもらうように編集していました。

その後は理解を得て実験ムービーをもっと大胆にやることになっていったのです。

そこは真っ白なキャンバス。自由な発想で面白いアイデアを出せる世界

遠足や宿泊体験はもちろんのこと、授業中もムービーを撮ったらどうなるんだろう?
また、発表会の形式もどうなるんだろうといろいろ挑戦してみました。

また、個人写真に相当する1人1人がしっかり表現できるコンテンツをどう撮影し編集するか?
まだまだありますよ。運動会もあるし、恩師メッセージ、入学式に卒業式。ありとあらゆるものが素材になります。
紙媒体では表現できなかったことが可能になるのです。

スチルカメラマンの強み

もし、ビデオ専門業者にスクールビデオを頼んだら結構な金額になることは予想がつきます。しかし、スチルカメラマンの場合はまず写真販売で売り上げを生むことが出来、卒業アルバムでも売り上げを押さえています。そこにビデオも販売することで今までこの世に存在しなかった価値を提供し、さらに売り上げを伸ばすことが可能になります。新しいビジネスモデルの誕生です。

編集がおもしろーい!

2018年度卒業生のムービーを製作してようやく1年生から6年間撮りためた初めての学年になりました。
ムービーに関しては撮ったらすぐにバックアップして保存するので、1年生の頃に撮影した内容はとっくに忘れています。
でも編集をし始めるといろんなことがぱーっと思い出されるのです。写真で記録してある同じ時間・場所の音声、動きが記録されているのですから。興奮しますね。
6年前の自分の撮影だといろいろ補完しないと場面転換で?となってしまうような稚拙な技術だったので、そこは写真を静止画(スライドショー的)で差し込んで上手いことつなげて編集をしました。

現在は4年、5年、6年の宿泊体験ムービーを単発で販売し、また6年の卒業ムービーとして1〜5年まで記録してきたものと、6年の卒業アルバム撮影と絡めてムービーも撮影した記録を編集して販売しています。